ひさしぶりにあったアイツ

先日、7〜8年ぶりにあいつにあった。

相変わらずどーんと構えていて、廻りから見ても目立つヤツだ。背も高いし。

外見は少し変わったかもしれないけど、中身は全然変わっていない。

まさかまた会うことになるとは思わなかったので、会えることになった時は縁があるな〜、とちょっとビックリした。

・・・

といっても人じゃないんです。

数年前に歴史的建造物として市町村からの依頼があって調査したお宅の三階建ての土蔵のこと。

今回、廻り廻ってそのお宅の土蔵を含め、門や塀などを改修することになり、縁があったんだなーと実感しています。そして世間は狭い。

建物は三階建の土蔵で大正期に建てられた建物だが、今見ても内部から見える部材は新品同様の部材である。やはり土蔵内部は部材の劣化が少ない。

この土蔵は調査時の印象が大きく、土蔵を建てた際の年代や棟梁などを記した棟札の内容まで覚えていたので、所有者とお会いした際はその話に花が咲いた。

私の知る限り、三階建の土蔵の数は多くない。そして土蔵建立の背景を鑑みるとその歴史的価値は高い。

でも、やっぱり、数年を経て一度調査した建物とまた縁を得ることができるっていうことが嬉しい。

総ては「縁」ですね。