四国香川の寺院調査

先日、香川県の八栗寺というお寺に建物調査でお邪魔した。四国八十八ヶ所の八十五番霊場にあたるお寺で、背後に五剣山という5つの峰が荒々しくそびえる山を背負うというロケーションで、かなり高台にあるためとても景色が良かった。

境内は山門から本堂へと参道が延び、途中に護摩堂、聖天堂などの堂宇がならびとても整然とした印象で、聖天堂は50年に一度開帳の秘仏歓喜天を祀っている。商売繁盛にご利益があるとのことで、私もしっかりお参りさせてもらった（なにとぞよろしくお願いします）。

住職さんと話す機会が有り、いろいろ雑談する中で、「新潟からこられたんですよね？では会津八一をご存知ですか」と。なんでも、八栗寺の梵鐘は戦時中に供出したあと、再び鋳造する際に会津八一に作歌と揮毫を依頼したとのことであった。

新潟から離れた香川の地で会津八一の歌に出会い、また、それを誇りとして語って頂いた住職さんのお話からなんとも不思議な縁を感じた一日だった。

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