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ある日のカウンターにて

blog_20130606

一人で食事に行くのはなんとも寂しい気がして、「じゃあ、簡単にすまそうかな」と思う私なのだが、一人で飲みに行くのは結構好き。

先日、学生時代から通っている行きつけのバーで、気心の知れたマスターと話しながらウイスキーグラスを傾けていたところ、隣に座った若い男性から声をかけられた。マスターがお互いを紹介してくれたのだが、その男性は自分を最近建築施工会社で働き始めた「大工」だと名乗った。

その男性はかなり酔っている様子で、仕事の愚痴を私に語り出したのだが、内容は「設計事務所のセンセーは分かってねーんだよ!」っていうものだった。私が建築士とわかると、彼の怒りの矛先は私に向かってきた。完全なとばっちり。

話の内容から彼はまだ仕事を覚えたての若手であり、おそらく現場で親方のいっていることをそのまま自分の言葉のように話している感じであった(昔はこういう若手を「大工」ではなく「小工」と呼んだ。この話はまた後日)。

マスターが「まあまあ」と彼をなだめてその場は納まったが、一つ気にかかる事があった。

彼にとっては「建築士は建物を分かってない人種」なのである。施工側と設計側の立場の差はあろうが、本来大工も建築士も建築の専門家のはずである。

では、はたして「建物を分かっている」とはなんなのか?と自分に問いかけてみると、「建築の根本を理解する」ということに行き着く。私は建築において「根本」は「歴史的建造物の中にある」と常々考えているが、それを改めて意識することとなった。

となりに座った彼はもしかすると私にそれを伝えるために・・・いや違うな、ただ絡まれただけだな(笑)

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